共通するのはお尻
2005年 12月 23日この集では、伊谷知治「ある「鉄腕アトム」試論 ロボットの美学について」と中島梓「ヘルマプロディトスの夢」という、どちらもアトムの両性具有性を扱った論文が印象に残っていて、特に前者は短いものだがとてもよかったのだ。COMに投稿で載った論考だそうで、巻末の著者紹介のページでは、伊谷氏とは連絡が取れなかったと本人及び関係者からの連絡を求めていた。今、思いついてその名で検索すると、この本の他にもう1件ヒットした――。
038「少年西遊記」 : 伊谷知治 : 08月27日23時26分
昔、雑誌で読んだときに三蔵や猪八戒がとらえられて縛られ、
お尻を出して焼き印を捺されそうになるシーンがあったが、単行
本になったときには直されていた。今回はそのシーンがあるの
かな?あれは子供心に強烈だった。
それは強烈ですね。手塚治虫かと思ったらそうではなくて、杉浦茂の「少年西遊記」、BSマンガ夜話で放送(2003年8月27日)されるに先立っての投稿なのだった。伊谷さんご本人なんでしょうか?
手塚の「西遊記」では、縛られた三蔵法師の裸のお尻の上に刀が振り上げられる場面で目覚めたと、中山千夏と朝吹亮二がそれぞれ証言している(「西遊記」自体、やっぱり何かあるな)。私自身、小学一年生のとき、放課後の誰もいなくなった教室で、なぜか机の中から出てきた「少年」で見た、アトムが海中で戦って身体を溶かされかけ、「お尻から海水が入ってくる!」と叫んで気を失う場面が強烈(というか決定的)でした。