おわぁ、寝てるだけです 本館探さないでくなさい/ブログ主 鈴木薫の他に間借人の文章「tatarskiyの部屋」シリーズも掲載しています

by kaoruSZ

銀座の青空

 続き物の体裁を取っている記事がすでに二つありながら全然更新のひまがない。報告書は明日、直接持参・提出するけれど、あとがないから今日全部準備しておかなければ。それで、今日はtちゃん主催の会へ行けなかった。(ごめんね。残念だよ。)昨日、jjさんと会っていたのがいけなかった。いや、会えてよかったけどね。二時間くらいで仕事に行くつもりが、結局話し込んでしまった。でも、またしばらく日本に戻ってこない人なんで。

 いし辰でお昼食べたあと、入ったところでやけに高いお茶を飲んで(桂花茶を注文してみた。(私の)孔明に大いにかかわりのある花ですから【カテゴリの売り物という項目をクリック! ただし、今は在庫を切らしているのでまたの機会に】。確かにあの細かい花が入っていた。桂花とは金木犀のこと)、そのあと結局銀座まで行って、ケーキも食べようということになり、コアビル一階のカフェ・モーツァルトに入る。ガラスの函みたいで一度入ってみたかったところだけど、とにかく狭い。外に面した側は喫煙席になっている(オープン・カフェでなくガラスの中)。jjさんが吸うからそっちに行ったんだけど。長いベンチ形のシート、同席の人間に動かれると気持ち悪い(ちゃんと固定しない店も悪いけど、電車のシートにどかっと腰をおろす奴とか、駅のエスカレーターでドスドス、ガンガン、カーンカーン(これはミュール)と、立っているこっちの横を上ってゆく連中と同じで無神経なのだ)。でも、和光の上に青空が見えて、雲が流れるのも見えて気持ちいい。あそこが高層建築でふさがれていたらどうなるんだ、ということでちょっと建築の話もする。落ち着かない場所だったけど、ま、そのうち全席禁煙になったら、道路に面したガラスの内側の席ならひとりで座ってもいいな。苺エクレアはおいしかったし。

 jjさん、高校に入ってすぐのテスト(英数国)で一番をとったのが、今まで東京都でだと思っていたら、全国でだったという(現物が出てきたのだそう)。全然覚えてないけど。私はどうだったのだろう? ともかく数学が駄目だから、そんなによかったわけがない。別のテストで、一年生全体の中で真中辺の順位だった記憶はある(そんな低い順位ははじめてだったから覚えている)。jjさんに言わせると、数学が才能だというのは間違い(神話)で、繰り返し読んで理解するものなのだそうだ。当時も数学が苦手ではなかったけれども、わからなかったことが、卒業してずっと時間が経って、あるとき理解できるようになったとか(そのあいだ数学を研究していたわけではない)。では、私も、いつかじっくりやればできるようになるのだろうか? そうだと言ってくれたけど、でも彼女は、留学前、 自分で録画したアメリカ製のTVドラマ・シリーズの原語版と吹き替えとを繰り返し見るだけで英語会話をマスターし、通訳の仕事ができてしまった人だからね。学問に王道はないけれど、才能ある人の道はある。一生懸命やれば誰にでも道は開けるというのは間違いだし、開けたように見えても結局大したことはない。おまけにそういう連中は、自分が死に物狂いでやって、制度的なトレーニングの結果ようやくそのレヴェルに達したものだから、そういう経験のない人間は素人と思って軽く見るあさましさだ。

 jjさん、今回、日本の大学の国際学部で教えるオファーが来かけて、アメリカの大学へ入るまでの経歴を説明しかけたら引かれたそうだ。高卒で十年以上働いたあと自分の貯金で留学し(そういう元OLならその頃もいっぱいいた)、さらに紆余曲折の末、今教授になろうとしているなんて全くの想定外なんだろう。今回、宴会にもはべって、日本社会はやっぱり嫌だと思ったそう。お母さんの年齢(とケーキの味)を考えれば帰ってきたいところなのだが。ニュージーランドは安全だが、いつまでも外国人扱いのところがアメリカと違い、やはりアメリカに落ち着くしかないかという。

 で、数学に関しては、私が同じようにやって道が開けるというのは疑問だけど、トポロジーは好きなのだというと、意外なことに顔をしかめて、あれは嫌いなのだという。といっても私が知っているのはごくごく初歩にすぎない。コーヒーカップの把手に指をひっかけて、これとソーサーとドーナツでは、カップとドーナツが仲間だといった、抽象化というよりは具体物に沿った話が好きなのだど話す。ちなみにjjさんの専門は応用数学だ。見ると卓上のシュガーポットの両側に耳がついていたので、左右の人差指を差し込んで持ち上げ、これとカップは別なのよね、と私。たぶん私が関心があるのは、単純さに還元することでなく、むしろ逆の方向、現象として花開く多様性の方なのだ。以前書いた列車のつなぎ方も結局そういうことなのではないか。その場ではうまく説明できないうちに、その顔はトポロジー向きだと総括される。意味不明~。
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by kaoruSZ | 2006-04-09 22:06 | 日々 | Comments(7)
Commented at 2006-04-10 05:13
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kaoruSZ at 2006-04-10 12:35
こんにちは。例の三愛最上階のハッピーカフェに上る機会かとも思ったのですが、ケースの中のイチゴケーキ特集にひかれました。アメリカには日本みたいなケーキはないそうで、帰国中にはケーキや和菓子に目がない友人です。コアの一階って、座ってしまうとほんとに建物と歩く人しか見えません。でもささやかな横長の空が私の席からは見えて。友人が、和光がなくなったら銀座変わっちゃうよねというので、改装のことを言ったらびっくりしてました。これからもずっと残すための工事でありますように……。
Commented by jj at 2006-04-11 19:01 x
こんにちは。この間はども、です。

「意味不明~」と書かれてなるほどと思いましたが、多分、「私と分かる分野が違う人」的な発想なのか、「観念を深く掘り下げるのが好きな人」的な発想なのか、単に顔を見ての直感なのか、等々、自分でも分かりませんが。(例えば、言葉の選び方に気をつけてるよね。それってぽトポロジーには不可欠だし。)

トポロジーは示される前に自分でピンと来ないのが、やっとピンと来ても、その後何も自分では発見できなそうなのが多分嫌いな理由なのです。「苦手」と背中合わせの「嫌い」です。

数学全般に関しては、「苦手だから嫌いなんだ」と思わずに、「やれば分かるんだけど、そこまで興味がわかない」(と口で言っても、実は苦手と思ってるだけの人が多い気がして)と思って欲しいな、と。例えば、テニスに関する本一度読んで一回練習して巧く出来ないからって、「私はテニスがダメ」なんて思う人は少ないと思うのに、数学でそれする人って結構いるよね(かつての自分のように)。と、また同じこと言ってしまいましたが。
Commented by jj at 2006-04-11 19:05 x
(長過ぎて一度に送信させてもらえなかったので。)

ともあれ、銀座にはあまり変わって欲しくないよねぇ。またまた海外を持ち出すけど、海外の人に「日本はこんなに近代的ですよ」って新しいビルを見せる、なてレベルは日本はとうに(「とおに」?)卒業してる筈だから。
Commented by jj at 2006-04-11 19:07 x
すみません、上の文章の最後は「筈だから」ではなく「筈だし」だよね。
Commented by kaoruSZ at 2006-04-12 17:22
jjさん、早速読みに来てくれてありがとう。ケーキ、今度代りに食べとくね(ダブルで)。

>(例えば、言葉の選び方に気をつけてるよね。それってぽトポロジーには不可欠だし。)

言葉の選び方に気をつけることがなぜトポロジーに不可欠なのか知りたいな。もし時間あったら教えて。

>例えば、テニスに関する本一度読んで一回練習して巧く出来ないからって、「私はテニスがダメ」なんて思う人は少ないと思うのに、数学でそれする人って結構いるよね(かつての自分のように)。と、また同じこと言ってしまいましたが。)

高校生にもなってまだ己が理解できずに、体育が苦手なのは幼いときに「危ないこと」一切から隔てられて育ったからに違いないと信じて、初歩からやれば自分だってできる!という思い込みからテニス部に入ってしまい、時間を大いに無駄にした私ですので、この比喩は判断力を麻痺させます。
「私はテニスがダメ」です!(不忍池のまわり走ったし、千住大橋のグラウンドまで行って夏休みの朝練もしたし、合宿まで行っちゃたよ。)
Commented by kaoruSZ at 2006-04-12 17:22
気を取り直して……

「やれば分かるんだけど、そこまで興味がわかない」って、それだけ取り出すと「すっぱいブドウ」的セリフのようだけど、そうじゃないのね。
詩がわからない(苦手)と言う人に対して、【ただ読めばいいのに!】と思うことがありますが……それと同じようなものでしょうか?

>すみません、上の文章の最後は「筈だから」ではなく「筈だし」だよね。
ここは「筈だから」でも私はオーケーよ! 別に言葉選びませんよ(笑)