おわぁ、寝てるだけです 本館探さないでくなさい/ブログ主 鈴木薫の他に間借人の文章「tatarskiyの部屋」シリーズも掲載しています

by kaoruSZ

その後の話をだらだらと

 内閣総理大臣が「謦咳に接し」というべきところを「ケイガンに接し」と教養のなさをにじみ出させ、NHKがまたそれに忠実に字幕をつけてやったそうだが、似たような話を一つ。茂木健一郎のファンのサイトで、モギがまたも若冲について発言している(まあ、するだろうけど)ことを知り、藝大での授業を一部聴く(音声ファイル)が、例の三十幅【さんじっぷく】を「ヒッショウの大作」なんて言っているのでいい加減で止めた(聞き取りづらいし)。

 さて、京都では、二日目、四種類のパン食べ放題の朝食をしっかり食べて(全種類一個ずつしか食べないが)、雨の中を出町柳まで京阪で行き、鴨川を渡り、9時に相国寺到着。10時の開場まで大雨の中、並んで待つ。隣の人が警備員と話していて、今日(金)はまだいい土日はヒサン(絵の前を通り過ぎるだけ)と警備員氏。(翌土曜は9時半、日曜日は9時に開場が早まったとミクシの若冲コミュで知る。)昨年、三の丸尚蔵館でじっくり見た動植綵絵、今回は、うちはせまくて飾るスペースもないからいいですと断っても、どうしても一幅もらってくれと言われたらどれにするだろう、とバカなことを考えながら見る(選び切れなかった)。

 相国寺を出てバスで百万遍へ、吉田山にちょっとだけ迷い込んだあと、cafe進々堂を見つける。もっと広々したところを勝手に想像していた。カツカレーたのむが、カツがちょうど終ってしまったというのでただのカレーセットで昼食。散歩には全く適さない日になってしまったが、雨の中を歩いて荒神橋西詰め(この西詰め、東詰めという言い方、今回覚える)の草分けリバーサイド・カフェでコーヒーとモンブラン。よくも悪くも昔の喫茶店。五条とここでは立地も違うが(efishは切り立った川岸、ここは平らな河川敷)。鴨川、雨が降れば中州は消え水が満ちるのだろうと前日思ったのが実現してしまうが、このあたりではまだ平らな川岸が広く残る。

 店を出るとその岸に下りて、鳥たちを間近に見ながら次の橋まで歩くことにする。川沿いの家々の手前に藤のような紫の小花を一面につけた大きな木がいくつも見えて、近づいてみると「センダン」という札をつけており、思わず葉をちぎってかぐが何も匂わない(栴檀と白檀の混同については読んだことがあったのにこのときは思い出さず)。前回灰色サギと書いた青サギ、白サギ(これはコサギとダイサギの他にチュウサギまでいるのだが、見分けがつかないので白サギにさせてもらう)多し。トビも飛ぶ。シギではないかと思われる鳥も至近距離で見る。

 バスで四条へ。東華菜館の川に面した壁に「翠○の東山を一望」うんぬんとあって、前日の夕方、対岸を通りながら二文字目がどうしても読めず、夜の照明で近くから見ても解読できず、三度目に目をこらすがやっぱり読めない……。恋や変の、今は亦になっている部分を本字にして、上下を山で挟んだような字に見えたが。

 七条で早めの夕飯を済ませようと考えたが、新しいものぎらいなので京都駅ビル内には入る気がせず、京都タワー地下へ。手芸用品売場が大半を占めるというズレぶり(良い)。中華の店(塔苑)で炒飯を頼むと、これが意外に美味しい! しかも630円という安さ。リバーバンクでモンブラン頼まず、炒飯のセットものにすればよかった(セットも格安)。それより、複数で来ればいろいろ取って食べられる。ちょうど隣のテーブルの人たちがそうやっていた。(連れがあれば東華菜館へも行きたいが……。)ともあれ、帰りの列車を待つ穴場を見つけたと思う。



 帰宅後、出かける前からたまっていた新聞に目を通していて、朝刊の二ページ目右下の長谷川櫂の連載にセンダンの名を見つけ(永福門院の歌「薄緑まじる楝の花見れば面影にたつ春の藤浪」を紹介)、なんとセンダン=楝(あふち)であると知る。実物、まったく知らなかった……。季節を考えればこのシンクロニシティも理由のないことではない。最近でもっとありそうにないシンクロニシティの例――デンマークの人形劇映画をスマップのメンバーが吹き替えるという興醒めな話題を繰り返しTVでやっていて(部屋を片付けながらつけっぱなしていたので)、現地の美術館でハンス・ウェグナーの椅子を見るというエピソードがあったあと、インテリアの雑誌を整理していてページをぱらぱらめくったら、「ウェグナーの椅子」という小さな文字が目に入ったこと(しかしこれも、TVでインプットされていなければ、そもそも目がその文字を拾わなかったろう)。

 レストラン菊水、さして建築の知識があるわけでもないのにゼセッションという言葉を書きつけてしまったが、正しいのだろうか? とホテルで検索してもヒットせず。セセッションでもだめで、帰宅してからゼツェッシオンともいうとあるのを見てペーストすると、あった!「素晴らしい。気のせいか、あまり話題にのぼらないように思いますが、これほど分離派(ゼツェッシオン)的な外観の飲食店は超貴重です!」http://home.u07.itscom.net/nardo/kyoto/3.html。写真はここに。 よく見たら、以前から(勝手に)リンクしている「街の風景」の人のサイトではないか。京都の他の近代建築についても記事多し。次回はプリントアウトして持って行かなければ。
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by kaoruSZ | 2007-05-28 05:18 | 日々 | Comments(0)