おわぁ、寝てるだけです 本館探さないでくなさい/ブログ主 鈴木薫の他に間借人の文章「tatarskiyの部屋」シリーズも掲載しています

by kaoruSZ

「私の記憶はゴミ箱のようなものですよ」(ボルヘス『記憶の人フネス』)

(鋼鉄日記続き)7・29Izさんへの贈り物として周瑜と孫策の短篇を書きたいとしばらく前から思っていたが、この午後はじめてPCに向かってメモを取る。たとえメモでも、文字にするというただそれだけのことで、〈腹案〉には全くなかったことが「紙の上」に呼び込まれ、今まで存在しなかったものがフォルムとして立ち上がる。8・1午前、「緑陰」と題し、「一 公瑾」「二 伯符」の二つの章のうち一をまず書く。これまでの短篇とは違って、心がけるのは直接的な性的描写は無しに文章自体が官能的であること、だたそれだけ。午後遅く、一定の時間PCの前にいさえすれば何の苦もなく気持ちよく書けてしまう状態になって、まるで演奏するように一定の時間を進み、そしてあるところまで来てぴたりと止まる。ここで切り、「外伝一  緑陰 其一」として、第一集にはこれまでに書いた二話のあとにそこまでを収めることにする。この午後書いたのは、周瑜が孫策の庭に姿をあらわし、青と薔薇色の夕暮の空を背景に曲がりくねった小道を彼の前へ歩いてくるまでの、ほとんど意味のない(しかし無意味であることからはるかに遠い)断章。こういう文章の書き方を久しぶりにしたように思う(この主観的な思い込みに見合うものを果たして書き得たかは別として)。午後、「緑陰 其一」に註を付す。参照先は、(出てくる順に)ドミニック・フェルナンデス、プルースト、ボードレール(「青と薔薇色の夕べ……」)、アニメ『鋼鉄三国志』、私自身の経験、ホルへ・ルイス・ボルヘスだ。
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by kaoruSZ | 2007-08-06 19:17 | 日々 | Comments(0)