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おわぁ、寝てるだけです 本館探さないでくなさい/ブログ主 鈴木薫の他に間借人の文章「tatarskiyの部屋」シリーズも掲載しています

by kaoruSZ

世田谷美術館へ

 たまった仕事が片づかない人のための解決策についての新書を用賀の本屋で見つけて開くと、やるべきことを書き出して優先順位を決めろとか書いてある。片づけ関係書籍を手に取ったときは(だめとわかっていてもつい手が伸びる)いつもそうだが、そこではたとページを閉じて棚へ戻す。それができる性格ならば苦労はないよ。えてしてこの種の本は一ページ目からそう言いたくなることばかりだ。

 休日は疾く過ぎて状況は変わらない。土曜日は「きままな読書会」延期にしてしまった。行くだけならできるが、今回はレジュメを作らなくてはならず、そうなると徹夜で準備するしかない。そこまで頑張らなくても、と思った瞬間中止を決める。
 だからといって、そのぶん他のことが進んだというわけではない。

 日曜日、29日までなので世田谷美術館の写真展見てくる。朝から出かけるつもりだったが、実際には午過ぎになる。9日に書いた“小さなおうち”の前を通って駅へ。あのときには一輪だけだった淡いピンクの薔薇が今を盛りと咲いている。塀のあいだからも咲きこぼれ、花びらが路面に散り敷く。お祭が近いので、駅へ続く道に提灯が下がった(花見提灯のように数を並べるのではない、一灯ずつ吊すお祭提灯。帰ってきたときには灯が入っていた)。うちの薔薇と紫陽花はちょうどお祭に咲くのだが、けさ見ると紫陽花がうっすら色づいていた。

 渋谷でもすでに遠いのに(日暮里から新宿まで二十分だが、それより先だと遠いと感じる)、そのさらに先というのはちょっと面倒。渋谷から用賀まで二十分、百九十円。駅がすっかり変わってしまったようだが、前からこうだったか。「パラレル・ヴィジョン展」以来、一二度来ているはずだが。骨の折れたのに替わる晴雨兼用の折りたたみ傘、リバティ・プリントの(去年地下鉄で、同じ生地のブラウスを着た人を見た)をさして砧公園への道を歩く(十七分とある)。派手過ぎない図案化された薔薇の模様で、きれいな色。帰りは予想外の雨が降り出し、雨傘として差す。前日も持ち歩いていたのだが、竹製の握りについたループ状の持ち手をどこかでなくしたらしい(出かけようとして気づいた)。砧公園、日曜日に来たのはたぶんはじめてで、なるほど家族向け公園とはこういうものかと思う。展覧会は題して「ウナセラ・ディ・トーキョー ANOHI ANOTOKIO - 残像の東京物語 1935〜1992」展覧会名の候補として挙がっていた三つの案がどれも捨てがたく、全部つけてしまったのかしらん。内容はとてもよかった。

「パラレル・ヴィジョン展」のカタログが館内にあって、十二年前の開催と知る(七年前ぐらい?と思っていた)。駅に隣接するビル(世田谷ビジネススクェア)、帰りに定礎の表示を見るとこれも十二年前の完成。(半円状の階段は以前にも登った? 確信がない。)前来たときに通った商店街に出た。見覚えのある小さなスーパー・マーケットがちゃんとある(前、そこで買物をした)。「田園都市線」というのがどうもひっかかっていたのだが(以前来たときと違う気がして)、今日調べて、新玉川線から田園都市線へ路線名変更(田園都市線に統一あるいは吸収されたということか)されたと知る。傘、持ち手がないと電車内で不便。
by kaoruSZ | 2005-05-23 16:40 | 日々 | Comments(0)