日比谷公園のダイサギ
2006年 04月 11日亀の池でシラサギが漁をしていた。首をまっすぐピーンと伸ばしていて、首の長さに比して胴が小さく、嘴が黄色い(サギのくちばしって黄色かった?)。頭に羽の飾りがない。首をちぢめる(S字形になる)とようやく普通の感じに(首が伸びていると、ハートの女王が握るクリケットのスティックみたいだ)。抜き足差し足進んで、S字形首を一気に水に突っ込む。失敗。しばらく見物することにする。二度目。嘴の間からはみごと銀色の鱗の小魚がはみ出ていた。ピチピチと逃げようとするのをおもむろに呑み込む。ここで見るとどうもダイサギのよう。「首が不釣り合いに長い」というのと、「冬は嘴全体が黄色い」というのが合うから。やっぱり、黄色くちばしはイレギュラーだったのだ(最初、バランスの悪い白鳥のように見えた)。冠をつけた見なれた優雅な姿はコサギで、その飾りも冬はなくなるという。今回見たのは、このページの写真のようにきれいな羽根でふっくら覆われてはいなかった(栄養が悪くて痩せ気味なのか、それともそういう時期?)。それに、首をぴーんとさせているときはこういう印象とは違う。クリケットのスティック(という呼び方でいいのかな)にしてやれ、とキャロルが思っても不思議はない(アリスのあれはフラミンゴか……)。
三信ビル、残った店は営業中。三信書房で『回想 回転扉の三島由紀夫』(堂本正樹)が本(文春新書)になっているのをを知り、求める。かつてこの人の『男色演劇史』は愛読したもの。ウェブでちょっと見て、三島と堂本の“兄弟ごっこ”を(あれだけ明示してあるのに)性関係と読めない人がいるのにちょっとあきれる(堂本の文章を読んでこの二人には関係があったのではないかと思った、と書いているのだ)。